ナニワ商人の知恵と習慣

商売人と言われる大阪人のDNAに宿る「ナニワ商人(あきんど)」の知恵と習慣

2012-02-14から1日間の記事一覧

阿呆二阿呆トイウ阿呆(3/3)

家訓づくり屋というのも誕生した。とくに第三期になると面白いのは、子供が親の苦労話などに耳を傾けなくなったのである。だから、心学者の先生方は家訓づくり屋として、生計を保つ糧を得るようになったのだ。考えてみれば滑稽なことではないか。自分の家の…

阿呆二阿呆トイウ阿呆(2/3)

この強さ、したたかさでなにを守ろうとしたか。事業である。財である。つまりは家である。事業が完成した時には誰しもこれを永続させようと腐心するのは当然である。そして、商家が企業体よりも、家長中心主義の親族の構成による「家」と昔はみたわけで、こ…

阿呆二阿呆トイウ阿呆(1/3)

約三百年前の日本人の庶民生活はどうであったかを上方(大阪を中心とした)の人間の考えで現代と比較し、現代はこれで大丈夫だろうかと考えていきたい。 断っておくが、私は大阪生れの昭和一桁であり、大阪で育ち、進学した学校名も浪速中学、浪速高校、浪速…