ナニワ商人の知恵と習慣

商売人と言われる大阪人のDNAに宿る「ナニワ商人(あきんど)」の知恵と習慣

2012-02-21から1日間の記事一覧

あきんどは「さんずの川」をわたるな(3-3)

商人にとって(時間)とは桑(くわ)の葉のようなものだ。一匹の蚕(かいこ)になって、時間という名の桑(くわ)の葉をしっかりと食べつづけていかなくては、時代に置き去られる危険があるという考えが根強く残っているわけである。一日に食べる量が減少し…

あきんどは「さんずの川」をわたるな(2-3)

そして、ただ見抜いただけではいけないと説く。そういう相手が家に訪ねてきた時には素早く相手の胸あたりを指して、すかさず次のようにいうべしとある。 「おう、ええとこ(いいところ)にやってきたな。実は来るのを待ってたんや。少しまとまった金を貸して…

あきんどは「さんずの川」をわたるな(1-3)

大阪の商家にそれぞれの家訓が定着した享保年間から、大阪独自の人生訓が各家に普及しはじめた。たとえば、次のようなものである。 -いつまでもあると思うな親と金。ないと思うな運と災難。 これをお手洗に貼ったりした。これは現在でも古い商家のトイレの…